LAN Bridge と CF Solo、どちらもコマンドフュージョンを代表するハードウェアです。
しかし実際導入となると、その似て非なる性質に気づきます。双方の違いについて紹介したいと思います。
結論!小規模ならSoloで中・大規模はLAN Bridge!
シアタールームなど小規模の場合Soloで十分。しかしオフィスなど一定の規模になるとLAN Bridgeにしましょう。
しかし小規模でも状況によっては、LAN Bridgeをお勧めします。
LAN Bridgeの特徴
「LAN」「CF Link」「RS-232C」の3つのインターフェイスを搭載。通常DIN-MOD4やCF MiniといったCF Linkを持ったコントローラーと組み合わせて使います。言い換えると、DIN-MOD4やCF MiniはLAN を持たないため、LAN Bridgeを介してはじめて宅内LAN(社内LAN)と接続することができるのです。
CF Linkを介すことで、どんどん拡張できる点がCF Soloとの大きな違いです。(CF Linkについてはコチラ)
設定はSystem Commanderで行います。
CF Solo
LAN Bridgeと異なり、スタンドアローンで利用可能。
それでいながらインターフェイスは、「IR x 6」「RS-232C x 2」「接点感知4」それと「カードスロット」が2個搭載。
面倒なCF Linkケーブルの作成の必要がありません。
別売りの"CARD-LRY3(3 x 30VDC 1A)"を、カードスロットに挿入することで、最大6ポートのリレーを利用することが可能です。
設定はブラウザ(Chrome推奨)で行います。
一体どっちがいいの?
それぞれのメリットを忖度無しで解説します!
LAN Bridgeのメリット
前述のCF Link以外にもCF Soloに対してメリットが沢山あります。
- Slotの設定が豊富
- Solo(ブラウザ)に比べてLAN Bridge(System Commander)の方が動作がサクサク
- CF MiniやMOD-IO8のI/Oモジュールの機能が凄すぎる
「Slotの設定が豊富」ってどういうこと?
「TCPで入った文字列を、そのままシリアルで転送」といったこともできます。逆に「シリアルで入った文字列を、そのままTCPで転送。」といったことも可能です。
この機能は某SE系の会社に着目され、国立の〇〇館の入館システムに採用されました。
I/Oモジュールについて
CF Miniは「接点感知」しかありません。それに対してCF MiniまたはMOD-IO8は、「電圧値」は「抵抗値」を使ってそれをトリガーにすることができます。
LAN Bridgeのデメリット
LAN BridgeもSoloと比べた場合、いろいろ欠点があります。
- 設定をするPCは「有線LAN」であること。(無線LANはNG!!)
- Slotの設定をエクスポート/インポートできない。
- SchedularとRulesの設定のマクロが別々である。
設定際、必ず「有線LAN」にしましょう。現場にはハブとLANケーブル3本は必須です!!
Soloのメリット
SoloにもLAN Bridgeには無いメリットがあります。
- スタンドアローンで利用できる
- 条件付けの際のRulesの設定がLAN Bridgeに比べて簡単
- 機器全体の設定をエクスポートできる。
Soloのデメリット
Soloにもちょっとしたデメリットがあります。
- 設定画面にはPC1台からしかアクセスできない。
- Schedularにおいて、細かい設定ができない。
どちらもやり方を覚えましょう
どちらもメリットがあります。現場で速やかに対応できるように、普段からどちらも使い慣れておきましょう。